フェイシャルエステにおいて「記録の継続性」と「フィードバック」は、お客様満足度を高める大きな鍵となります。カルテを単なる保管用ではなく、成長と提案のベースとして活用することで、お客様の満足と信頼は格段に向上します。
まず、施術記録において重視すべき要素は以下のとおりです。
- 施術内容(フェイシャルメニュー・使用機器・施術時間)
- 使用した化粧品や商材のブランド名と特徴
- 施術前後の肌状態(色味、触感、ハリ、乾燥具合)
- お客様の反応や体感(気持ちよさ、改善実感、要望など)
- 次回提案事項や改善点(来店周期、メニューの組み合わせ)
これらを体系的に記録することで、次回来店時に具体的な提案や進捗の確認ができ、プロフェッショナルな対応を実現できます。
特に効果が高いのは「フィードバックシート」の導入です。施術後にお客様から簡単なアンケートを記入してもらい、その感想をカルテに転記。次回のカウンセリングに活用します。たとえば、
- 「今回は少し痛みを感じた」
- 「肌のトーンが明るくなった」
- 「肩こりへのアプローチが嬉しかった」
こうした生の声は、技術の改善にもつながり、サロンの質の向上を後押しします。
また、電子カルテを導入している場合は、タグや検索機能を使いながらお客様の傾向を分析しやすくなり、全体のサービス改善にも役立ちます。アプリによる共有や予約連携も可能になり、業務の効率化と顧客への価値提供を両立できます。
フィードバックを反映させた接客は、お客様に「自分の声が届いている」という実感を与え、満足度とリピート率の双方を高めます。これにより、エステサロンの競争優位性が確立されていきます。